Nature geneticsの2007年の論文
Promoter regions of many neural- and nutrition-related genes have experienced positive selection during
human evolution
Ralph Haygood, Olivier Fedrigo, Brian Hanson, Ken-Daigoro Yokoyama & Gregory A Wray
をざっと読んだ.
ヒトが進化する過程で神経や栄養吸収に関連する遺伝子のプロモーター領域から正の選択を検出したという内容.
標的遺伝子のプロモーター領域とイントロンとで進化速度を比較.
イントロンは中立なので,プロモーター領域も中立なら進化速度は同じ,プロモーター領域で進化速度が速ければ,正の選択がかかっていると判断する.
そのためにはコード領域の自然選択でも使われる最尤率テスト?likelihood rate testで差があるか検定している.
プロモーター領域で正の選択が検出された遺伝子の機能をまとめた結果,神経や栄養吸収に関連するものが多く含まれていた.
テクニカルには特にすごいことはない.すごい閃きかというと,別にそんなに.
転写調節に関連しそうな領域への選択をはじめて検出したのは間違いなく重要.
でも正直,それだけでNature geneticsか〜という印象.
2007年に見たら違ったのかな.
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